事例紹介

少子高齢化課題に住民中心で取り組む「活性化プラン」の実施サポート。

福岡県糟屋郡新宮町にある相島は、新宮港から船で20分の場所にあり、「猫の島」として猫好きに愛される観光スポットです。

しかし、ピーク時の1960年以降、島の人口は現象を続け、少子高齢化の問題を抱えています。そこで、住民らを中心に取り組むことになったのが「相島を元気にする28の取組〜相島活性化プラン〜」です。子育てしやすい環境を作り、新たな移住者を受け入れることで相島の回復を目指すもので、相島活性化協議会、新宮町役場職員をはじめ、島民のみなさんとともに、イデアパートナーズもプランの実行に向け、進捗管理やプロジェクト支援、会議の運営に取り組みました。

令和2年度に取り組んだ主なプロジェクトは次の2つです。

 

1.観光移住プロジェクト
・空き家バンクの運営、拡充に向けた支援

・移住支援の取り組み、体制構築に向けた支援
コロナ禍で活動の趣旨を知らせたり、報告したりする機会が減少したため、活動通信を発行。島民の皆さんに、定期的に取り組み内容をお伝えしました。

・「ちょっと島ぐらし」の実験企画
民泊の整備や海岸美化など、島の困りごとを解決する担い手が不足していることに着目。島外の力を借りて、島の困りごとを解消しつつ、訪れた人に島の暮らしを体験してもらえる1日体験プログラム「ちょっと島ぐらし」を開催しました。

年に数回行う島のゴミ拾いや草刈りをお手伝いしてもらうプログラムを実施。このほか、島の案内看板作りやネコのフン拾い、新たに作る民泊の庭や倉庫の整備などをお手伝いしてもらいました。

 

・お試し居住施設の運営・支援
移住を考える方が島ぐらしを体験できる「お試し移住施設」を運営し、一部リニューアルを実施しました。日本だけでなく、海外からの利用も多い「Airbnb」といった募集サイトの更新も行なっています。

・観光向け情報発信の整備(島の過ごし方パンフレットの更新)
観光客に向けて、島の過ごし方のパンフレットを更新。日本語・英語版のほか、渡船内バージョンも作成しています。

・観光向け環境整備に関する運営支援
来島者に「生活の島」であることを認識してもらうための動画を作成。各所の撮影や素材提供を行いました。また、相島活性化協議会のHPなど継続的な更新や問い合わせにも対応しています。

 

2.漁師を中心とした振興プロジェクト
・直売、いけま売りなどの事業広報
毎月第3土曜に新宮漁港で開催され、漁船の生けすで生かした魚を漁師から直接購入できる「いけま売り」をはじめ、鮮魚の直売をPRする大漁旗やのぼりを作成しました。
▼いけま売りWEBサイト▼
https://aino-shima.net/ikemauri/

・流通に向けた仕組み化の運営支援
相島の魚を流通させる仕組み化に向けて、福岡市内のモニター2店舗で魚卸を実施。フォードバックを生かし、飲食店やスーパーを対象に魚の取引を依頼する案内を作成。PRに活用されています。

福岡市内のモニター店舗で提供された「愛の刺身盛り」。相島の漁師が一本釣りした魚を、素早く丁寧に神経抜きして、冷却処理をしてお届けしました。お店からいただいた率直な意見を参考に、飲食店やスーパーへ販売する取り組みを本格化しています。

 

▼相島.netWEBサイト▼
https://aino-shima.net/

イデアパートナーズでは、少子高齢化課題解決へ向けたプランニングも行っております。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

 

■本案件に関するご質問やお問い合わせ先
問い合わせフォーム
Tel:092-739-6080